
明日は息子・達也の結婚式。女手ひとつで達也を育ててきた絵美は嬉しさと寂しさの入り交じった思いをかみしめていた。夜遅く、達也は絵美の部屋に入ってきた。「母さん、最後だから一緒に寝ていい?」「いいわよ」絵美の布団に入ってきた達也は、「実は母さん、僕は母さんのことが女として好きだったんだ」「えっ…」「結婚する前に一回だけでいいから母さんとしたいんだ」「…」思わぬ告白に絵美は言葉が出なかった。しかし、達也の言葉は絵美の琴線に触れていた。そこまで思われて幸せだと思ったのだ。「いいわ、達也の思いをお母さんの中に刻み込んでいって」絵美は達也を抱きしめた…。